院長のひとり言令和3年8月号
7月4日から始まった大相撲名古屋場所が18日で終了しました。
千秋楽は、横綱白鵬と大関照ノ富士との全勝同士の対決となりました。
結果は白鵬が小手投げで照ノ富士を下し、全勝優勝となりました。
6場所休場した後で、全勝優勝したのは史上初の事だそうです。
昭和の大横綱大鵬でさえ、5場所休場後での優勝でも、14勝1敗だったそうです。
白鵬は、素晴らしいことを成し遂げたのですが、その内容は決して横綱として誇れるもの
ではなかったと思います。
14日目の正代戦では、仕切り線から遠く離れて仕切り、奇襲と思われる立会いをしました。解説の尾車親方は、「初っ切り」のようだと言っていました。奇襲戦法は、弱いものが強いものに向かって行く時に使うもので、横綱のする事ではないとも言っていました。
北の富士氏は、コラムで「勝ちにこだわって汚い手を使うとは愛想が尽きた」とも言っていました。
千秋楽結びの一番では、照ノ富士に対しての立ち合いで、以前から問題視されている肘打ちを放ち、勝つために横綱のプライドを捨てたような相撲でした。
照ノ富士は、14勝1敗で横綱昇進が認められました。序二段まで下がって大関返り咲き
を果たし、そして頂点にまで上り詰めました。その精神力は素晴らしいものがあります。
また、今場所の相撲内容は素晴らしく、まさに横綱相撲と言ってもいいくらいの堂々たる
ものでした。来場所も堂々とした相撲を取って欲しいと思っています。
東京オリンピックが7月23日から8月8日まで開催されますが、東京都の感染状況では
どうなることでしょうか。
競技は無観客で行われることが決まっていますが、マラソン・トライアスロン・カヌー・
セーリングなどは屋外での競技となりますが、無観客にするのは可能なのでしょうか?