院長のひとり言令和7年1月号
令和6年の漢字は、『金』になりました。選ばれた理由は、オリンピック・パラリンピックの「金」メダルや、大谷翔平選手の50-50など値千「金」の活躍、佐渡「金」山の世界遺産登録、政治の裏「金」問題、「金」目当ての闇バイト強盗事件、止まらない物価高騰などが挙げられます。
いい意味の「金」は、めでたく誇らしい出来事ですが、悪い「金」には、情けなく困ったものです。
2025年は、4月から大阪・関西万博が開催されます。
誘致には成功したものの、建築資材の高騰や建設の遅れが指摘されています。
建設費用は、当初の予定より増額され莫大な費用になってしまいました。
大屋根リングは、万博会場のシンボルであり完成時には世界最大級の木造建築物となります。
日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築しており、会場の主動線として円滑な交通空間であると同時に、雨風、日差し等を遮る快適な滞留空間として利用されます。
また、2030年から大阪・関西万博跡地に、IR(統合型リゾート)を建設し、運営する予定になっています。IRは、国際会議場や展示場、ホテル、レストラン、ショッピングモール、エンターテイメント施設、カジノなどで構成される一群の施設で、民間事業者が一体的に設置・運営するもので、国や地方自治体は関与しません。
しかし、民間事業者というのは利益を求めるので、ギャンブル依存症の対応が心配になるところです。
IR事業の地域への経済波及効果は、年約1兆1400億円、IR事業者から修められる
納付金や入場料は、年約1060億円と見込んでいます。
本当に見込み通りにいくのでしょうか?
捕らぬ狸の皮算用にならなければいいのですが・・・