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今回はばね指(弾発指)について考えてみたいと思います。
指は腱によって曲げ伸ばしをすることができます。手を握ったりする強い力を発揮する筋肉は前腕にありその力を腱が伝えます。その通り道で指を曲げる屈筋腱が浮き上がらないように押さえているのが靱帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)と呼ばれるものです。
丁度、その構造はベルトとベルト通しの関係に似ています。
この靱帯性腱鞘は指の部分にありますが、それが終わる指の付け根付近に力がかかり炎症を生じやすいところがあります。 その部分の腱や腱鞘が炎症を起こし、“腱鞘炎”になり、さらに進行すると引っ掛かりが生じばね現象が起こります。 これを“ばね指”と呼んでいます。
原因としては、手の使い過ぎやスポーツや指を多く使う人に多いのも特徴です。
糖尿病、リウマチ、透析患者にもよく発生します。
また、母指(親指)、中指に多く、環指、小指、示指にも見られます。
治療は、当院でも治癒することは可能ですが、1ヶ月~1ヶ月半位の期間が必要なので
1回の注射で治る整形外科の受診を勧めています。
整形外科では、腱鞘内ステロイド注射でほとんど治癒します。
それでも改善しない時や、再発を繰り返す時は、腱鞘切開術を行います。
今回は肩の痛みについて考えてみたいと思います。
肩の痛みといえば、すべて四十肩五十肩と思っている人もいるのではないでしょうか?
四十肩五十肩というのは、医学的には『肩関節周囲炎』と言います。主な症状は肩関節の
運動痛と夜間の痛みです。肩の関節は、骨や軟骨、靭帯、腱などによって構成されています。
五十肩とは、これら組織が退行変性(老化)により炎症を起こすことにより発症します。
初期の症状として、夜の痛みで眠ることが出来ないという事が起こってきます。
このような急性症状の時は、まず安静にする事が大切です。
これはあくまでも私の個人的な意見ですが、夜間痛があるというので鎮痛剤を服用すると
痛みが軽減されるので、安静にせず肩関節を動かしてしまうことになり、急性期の症状には
悪い状況となります。
急性期の症状が治まった後は、肩関節の可動域を大きくするように、肩関節のストレッチ
を始めなければなりません。
多少の痛みは伴いますが、頑張っていただくしかありません。
以上が五十肩(肩関節周囲炎)の治療のあらましです。
私は、五十肩以外の肩関節の痛みは、ほとんど肩関節の捻挫と考えています。
肩関節の捻挫は、いろんな事で起きる可能性があります。例えば、重い物を持ち上げたり、
ボールを投げたり、先日もボーリングをしていてストライクが出てハイタッチをした時に
肩関節を痛めた患者様もありました。
このような時には、我慢せず早めに治療する事をお勧めします。
7月26日からパリオリンピックが始まりますが、日本の代表選手には頑張って欲しいと
思っていますが、どの位メダルが取れるのか楽しみにしています。
日本のお家芸の柔道はもちろんのこと、サッカー・バドミントン・卓球・陸上・競泳や
体操、そして若い人が活躍しているスケートボードなども頑張ってほしいものです。
私もしっかり応援したいと思っています。
日本選手の活躍を期待しています。
久々に院長のひとり言を投稿します。
季節の変わり目のこの時期に気を付けていただきたいのは、急性腰痛症(ぎっくり腰)です。
ぎっくり腰というのは、重いものを持って腰を痛める事はほとんどなく、ちょっとした事で
なることがほとんどです。
たとえば、くしゃみをしたり、ちょっと身体を捻った時になったり、車から降りようとした時になったりすることがあります。
なぜちょっとした事でぎっくり腰になるかというと、その時の体調によると思われます。
それでは、どんな体調かと言いますと、一番多いのが風邪をひいている時、次に胃腸が弱っている時、その他身体の冷えや肉体疲労が考えられます。
では、予防するにはどうすればいいのかと言いますと、まず規則正しい生活をする、次に
暴飲暴食をしない、身体を冷やさないそして疲れは今日のうちにとるという事が大切です。
始めの2項目に関してはその通り守っていただきたいと思います。
3項目目に関しては夏であっても面倒がらずに湯船に浸かって身体を温めて下さい。
4項目目では筋肉の疲れを取るという事ですが、筋肉に蓄積した疲労物質を取り除くには、酸素が必要となりますが、筋肉に酸素を供給するには血行を良くすることが必要です。そのためには、シャワーだけではなく湯船に浸かっていただくことが必要です。
熱い温度のお湯ではなく、少しぬるめのお湯にゆっくり浸かっていただく方がいいと思います。
もし思い当たる点があれば、少しづつ改善していってください。